道徳参観日 | 三度目で結(ユウ)

三度目で結(ユウ)

二度の流産の後、三度目の妊娠で待望の長男が誕生。

たくさんの人たちの励ましが結びついて生まれた子なので「結(ユウ)」と名づけました。

6/18、道徳参観がありました。


題材は「手品師」。


腕は良いけど、売れていない手品師が

街角で一人ぼっちの少年に会い、手品を見せてあげました。

少年は、とても喜んでくれました。

「明日もここで手品を見せてくれる?」と少年に聞かれ

「(どうせヒマだから)いいよ」と答えたものの

その夜、友人から電話があり

「別の手品師が急病で、明日のステージに立てなくなり

代わりをさがしている。

君に、代わりにステージに立ってほしい。

これは大きなチャンスだよ」と言われた。

もちろん、手品師は、少年の連絡先は知らない。

少年との約束を取るか、自分の夢を取るか、

迷いに迷って、さぁ、どうする?という話。


子どもたちの意見は

「長い間の夢だったんだから仕方ない。

自分の夢を叶えるためにステージに立つ」

「少年との約束を守って、断る。

ステージに立つチャンスは、また来るかも知れない」

・・・と、人それぞれ。


私は心の汚れてしまった大人なので

「道徳の学習なんだから、少年との約束をとるんだろうなぁ。

そうでないと、道徳の授業にならないよね」

などと考えていましたが

さっと手を挙げたKくんが

「少年を連れて行って、ステージでの手品を見せてあげる」

という意見を言い、「その手があったか~!!」と目から鱗!


結局、少年に会ってからでは、ステージに間に合わない、

という設定だったようで、物語の続きは

「少年との約束を守って、ステージは断り、

翌日も街角で少年に手品を見せてあげた。

貧乏生活は続くけど、手品師は満足だった」

というものでしたが、

Kくんの頭の柔らかさがうらやましい・・・と思ったことでした。